「間」は大物の証

「間」は、慣れてくると楽しくなってきます。
「間」を取って、じらしちゃう、じらしちゃう、という気分です。

 

以前、携帯電話のキャンペーンの仕事をされていた女性がセミナーにお越しでした。
「間」を練習したその次のセミナーで、彼女はこうおっしゃっていました。
「先生、仕事で「間」をとったら、すごいことになりました」
「なになに?」と聞きますと……。

「いつも人通りの多い道に面した店頭で、携帯電話を手に掲げてお客様に声をかけているんですが、みなさん忙しく歩いていて、あまり気にとめてくれませんでした。でも前回「間」を習いましたので、使ってみたんです。『皆様、この携帯電話の特徴は……、それは……、○○なんです!』すると、歩いていたお客様の何人かがクルッとこちらを向いて近寄ってきて、私に話しかけてくださるんです。『それは、どういう機能?』って。その後、いろいろ質問されちゃって、ちょっとあたふたしました(笑)。それにしても、「間」って、ものすごく効果があるんですね。びっくりしました」と、経験をお話してくださいました。

 

この彼女の経験談を、違う日のセミナーで話しておりましたら、ご参加の総合病院の小児科の女医さんが、「わたくし、同じようなことをしていました!」って、お話くださいました。

「前の総合病院から、今の総合病院に移る時、患者様に説明をしていたんです。『お母さん、私、来月から○○病院に移るんです』『あっ、先生そうなんですか、お元気で』何人かのお母様に伝えたのですが、なんだか返事がさらっとしていて寂しかったので、わたくし、こう言ってみたんです。『お母さん……、実は、私……、今月一杯でこの病院を、辞めるんです』で、ここで黙るんですね。するとお母さん顔色が変わって、『えっ!先生、それでは、この子と私は、どうなるんですか~!』とおっしゃる。ここでも、さらに少し「間」を空けまして、『お母さん……、私……、来月から○○病院に移るんです』『まあ!!では、先生、私も、○○病院に通おうかしら!』って、反応がものすごく変わったんです。ほんと、「間」は、すごいですよ」。

この女医さん、かなりの大物でいらっしゃいます。

 

以前、こんな光景を見ました。

電車に乗っていましたら、戸口のあたりでクラブ活動帰りの10人ぐらいの男子学生がワイワイ話しているんです。
その中の一人が「オレ、この間、めっちゃおもろいことあってん!!」と、大きな声で、言い出しました。
周りの学生たちは、「えっ?なんやねん!」と、詰め寄ります。
男子生徒「へへへ~」
友人「教えろや~」
男子生徒「ふふふ~」
友人「ほんま、なんやねん!」
と、1分ぐらいじらしていると、全員が彼の周りに集まって、彼から話を聞き出そうとします。
すると、詰め寄られた学生さん、急に語調が変わって「ご、ごめん、そんなすごいことちゃうねん……」と、しぼんでしましました。

彼、初めは、少し言いたいことがあったのかもしれないのですが、「間」を空けすぎて事が大きくなり、周りの期待に耐えられなくなっちゃったんでしょう。
友人たちは「え~、なんや~」と、途端にエネルギーが下がっていました。
これで何かちゃんとネタがあれば、確実に大受けする素晴らしい「間」だったんですけれど、おしいです。

 

さあ、「間」をいっぱいとって、大物になりましょう。
「この間(あいだ)、いいことがあったの……うふふ……、それはね〜」という感じです。
いいネタをお持ちのときに、ぜひやってみてください。

 

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