さいごに

これから、次々と起こる変化を楽しんでください。
ほんの少しずつかも知れませんが、日々意識することで、次々と変化が起こってきます。
「意識」を後ろに置くことを何度も繰り返しやっていきましょう。
あなたがあなたらしくなるためのトレーニングです。

 

トレーニングの途中でよく尋ねられます。
「先生、『意識』を後ろは、いつもやらなきゃいけないんですか?」

トレーニングを受けてくださっている方の目的は、「人前でうまく話す」ことなのですが、実際のスピーチやプレゼンで、突然「意識」を後ろに置いて上手に話せるものではありません。
いつも意識することで脳が、「ああ、ここに『意識』をおいて話すんだな」と、だんだん理解していくのです。
その積み重ねで、普段の会話もプレゼンも「意識」を後ろに置いてできるようになります。
何度も繰り返すことで、あなたが納得のいく話し方になっていきます。

このトレーニングは、きれいな話し方を目指しているのではなく、好印象に人に「あなた」が伝わる話し方を目指しています。
それは、「あなたらしい」と思っていただける話し方です。

 

いいイメージを瞬時に描いて話し始めましょう

「話す前に後ろを意識するための間が、いい間になるんですよ~」とおっしゃる方がいらっしゃいました。
話す前の準備の「間」です。
後ろを意識し、下腹に少し力が入り、息を吸わない、あるいはお腹に息を入れる。
これらが整ってから話し始めると、落ち着くことまちがいなしです。
慣れてきたらそれに加えて、ちょっとハートを上に動かして、テンション高めエネルギー高めに話し始めてみましょう。

 

ただ、言葉を出すだけでは、思うように相手は聞いてくれないかもしれません。
次は、こんなイメージに挑戦してみましょう。

私が話し始めると、みんながこちらを向いて、聞き耳をたててくれ、会場の雰囲気が変わる。

このイメージを瞬時に、描いて、感じてから話し始めます。
スポーツ選手同様に、イメージトレーニングです。
私が司会をする時は、第一声を出す瞬間、皆さんがこちらを向いて聞き耳をたててくださり、会場がふわっと明るくなる、そんな状況をイメージします。

 

無意識で、物事がうまく進み始める

普段繰り返し練習していると、頭でいろいろ考えなくても後ろの「意識」で話せるようになっていきます。
そして、今このタイミングだからという話が、ポン、ポンと話せるようになります。

また、人前で話す時「意識」を後ろに置くと、「話す内容を考える場所」が、頭ではなく、後ろの「意識」の場所になります。
すると、原稿を思い出しながらの頭を使った話し方ではなく、周りの様子を見て臨機応変に話せる、とらわれのない自分になっていきます。

 

頭で必死に考えていないのに、うまく話している状態。
これが、フローに近い状態ですね。
フローとはどんなときなのでしょう。

試合で勝ち進んで負ける気がしないとき、クライアントさんにスラスラ説明ができてしまうとき、何も考えていないのに仕事がうまく進んでいるとき、ものすごく気持ちよく楽器の演奏ができたり歌を歌えるとき、何かがひらめいた瞬間、迷わないとき。
思考ではなく、無意識で事がうまく進んでいるような状態です。
「意識」を後ろに置くと、フローの状態に近くなってきます。
いつでもフローの状態に近づけるのが、スピリットボイスなのです。

 

目の前の小さい枠の中であれやこれやと考えている状態と、「意識」が体から離れ後ろにある状態なのと、自分の「意識」のスペースの違いを比べてみてください。

「サーン!」で「司令部」が自分の頭の中から後ろに飛び出したことで、考えるスペースが広くなります。
コンピュータで言えば、どーんとスペック(性能)が高くなり、一度にたくさんの作業が可能になった感じです。
焦ったり、真っ白になったり、自分だけの世界におちいったりすることがなくなります。
落ち着いて冷静に、自分、周りの人、状況が見えてくるのです。

そのスペースに降ってくるアイデアの量、そしてそれをつかみ取れる余裕が違うのです。
そう、「俯瞰」だと「いいこと」がたくさんつかめるのです。
いつもこの「意識」だと、どんどん物事がうまく進んでいくのです。

こうなっていくために、いつも、後ろを「意識」し続けてみてください。
当たり前になってきたとき、ぐっと器の大きいあなたになっていると思います。

 

いざとなったら、本来のあなたは何でもできます。
自分にはなんとかする力があると信じてください。
窮地に立たされれば立たされるほど、あなたは力を発揮します。
「どうしよう」という土壇場で、底力が出てくるのです。
もしかしたら天から本当に言いたい言葉が降って来るかもしれません。
乗り越えた瞬間に、「私はできる!」と嬉しくなり、それが、即、自信になります。
一度乗り越えると、次もできます。

 

本当の言葉が言えた時、心が嬉しがって、ブルっと身震いします。
心の声を表現できたあなたは、もう、自由に楽しく話せる人になっています。